中国のベストセラー「歩歩驚心」を元に作られたドラマです。
同じ「歩歩驚心」を元に作った中国版が以前紹介した宮廷女官若曦です。
おおまかなストーリーは一緒ですが、細かい所は違うので、若曦を見てもこの麗も楽しめます。
主人公 IU (現代の役名 コ・ハンジ 過去(高麗時代)の役名 へ・ス)が若曦と一緒で、若曦では清の時代でしたが、麗では高麗時代にタイムスリップする所から始まります。
初め若曦と同じとは知らずに見初め、現代のコ・ハンジがタイムスリップした場所が高麗時代の皇子達が温泉に入浴している浴槽。
どうもなんだかその皇子達がきっと韓国ではイケメンの歌手や俳優で、日本でもある人気のある若手芸能人を使った若い子向けのドラマと一緒のような気がして見る気になりませんでした。
でも韓国ドラマは経験上1作、2作目を我慢して見ていくと意外と面白い場合があるので、しばらく我慢して見ていたら「あれ?このドラマストーリーなんだか見たことがある。」若曦と同じと気付いてからは ただの若い子向けイケメンアイドルドラマとは違う!とわかり楽しく見初めました。
この麗も若曦と一緒でへ・スがなにしろモテる。
初めの恋愛対象は第8皇子 カン・ハヌル(役名 ワン・ウク)
次には第4皇子 イ・ジュンギ(役名 ワン・ソ)
この麗の皇子達は若曦とは違いイケメン。
ワン・ウクの所でへ・スが暮らし初めるのは若曦と麗も一緒ですが、お姉さん設定など
や過去へタイムスリップしたいきさつや場所などいろいろな場面、細かい所が違います。
もちろん若曦を見ていても、見ていなくても楽しめるドラマです。
どちらのドラマが原作に近いか原作を読んでいないので分かりませんが、どちらかが原作に忠実だとして、少し変えた方はうまく変えたなと思います。
この麗のドラマで一番好きな人はたくさんの皇子達でも主人公のへ・スでもなく
途中から出てくる大将軍の娘スンドク。(のちに第10皇子(ワン・ウン)と結婚する。)
ずっと子供の頃から子供っぽい第10皇子の事が好きで、どうしても一緒になりたくて
父親の大将軍に頼み込む。
父親と戦場ばかりにいたスンドクは女性らしい事は出来ないが、へ・スの事が好きな第10皇子は振り向いてくれないが、いつもずっと一途に第10皇子の事を思い続ける。
皇帝から命を狙われ、二人で逃亡しようとする最後の夜 やっと二人の気持ちがつながる。
最後小舟の競争を第10皇子とするのだが、わざと負けてあげたり、初めてキスをするのだが、「キスをすると子供ができるのですか?」おばさん心をくすぐる純粋さ。
スンドクがもう可愛い!
初めの皇帝ワン・ゴン(皇子達の父親)は高麗を作った初代皇帝。この皇帝はドラマの中では年を取り段々弱くなっていき永眠する。本当の歴史でもこの皇帝は26年間皇帝として在位している。
次の皇帝は第1皇子ワン・ム(恵宗)ドラマのなかでは他の皇子の策略で水銀のお風呂に入れらりたりと段々正気を失っていき、第3皇子に弱った所を風呂へ沈められて死んでします。本当の歴史でもこの恵宗はたった2年しか在位していない。
その次に皇帝になるのは第3皇子ワン・ヨ(定宗)ドラマでは兄弟を殺したりと残虐。
兄弟を殺したりといろいろ悪い事をしてきた事で兄弟の亡霊が見えるようになったり、幻聴が聞こえたりと 自分で自分の精神をおかしくしていく。本当の歴史でも定宗は在位4年。
このドラマを見て高麗時代の歴史を調べ、皇帝の在位を調べたが全部で34代目までいるが、在位年数がどの皇帝も短い。長くて一人40年近い皇帝もいたが、皆数年の在位である。短いので1年もたなかった皇帝もいる。
ドラマのように皇帝の座は孤独で、だれもが従うが裏切りもある。誰を信じていいのか分からなくなるだろう。そして自分自身を追い込んだり、皇帝の座を狙われ殺されたり、謀反を起こされたりしたのだろう。
華やかではある地位だが、普通の人間では耐えられそうにない。
高麗3番目の皇帝は第4皇子ワン・ソ(光宗)この皇帝は在位26年。
実際の光宗は奴婢(奴隷のような立場)を廃止したりと名君でもあったらしいが罪のない人を殺したりもしたらしい。
このドラマで血の皇帝を言われる場面があるが、本当は冷酷な人だったのかもしれない。
でなければ26年も皇帝の座を守れなかったと思う。
歴史を調べながら見るとさらに面白いドラマです。
小説「歩歩驚心」つながりのドラマを続けて紹介しました。
飽きましたよね。
次回は全然違う現代の韓流ドラマを紹介します。